やさしい日本語

「やさしい日本語」とは…

「やさしい日本語」は、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。阪神淡路大震災をきっかけに広く普及しました。日本語を母語としない方、高齢者、障がいのある方など、様々な方に用いられます。
現在、行政窓口や生活情報の提供、観光の場面で効果を発揮していますが、医療関係者への認知はまだ高くありません。法務省による外国人住民調査でも、日本語を使えると回答した外国人は下のグラフのように8割を超えており、「やさしい日本語」は外国人とのやり取りにおいて広く役立つことが期待されています。

在留外国人調査:日本語能力 グラフ

人権教育啓発推進センター(2017)『外国人住民調査報告書 - 訂正版 -』(法務省の委託調査)より作成

「やさしい日本語」のポイント

① 話し出す前に整理する

⇒全体像を示しましょう

② 一文を短くし、語尾を明瞭にして文章を区切る(「です」、「ます」で終える)

「血圧を測らせていただくので、こちらの椅子に腰かけて頂けますか。」⇒「血圧を測ります。この椅子に座ってください。」

③ 尊敬語・謙譲語は避けて、丁寧語を用いる

「ご記入ください」⇒「書いてください」

④ 単語の頭に「お」をつけない(可能な範囲で)

「お薬」「お会計」⇒「薬」「会計」

⑤ 漢語よりも和語を使う

「飲酒の習慣がある」⇒「いつもお酒を飲む」

⑥ 外来語を多用しない

「イレウス」⇒「腸の一部が詰まっています」 

⑦ 言葉を言い換えて選択肢を増やす

「測定します」⇒「測ります、調べます」

⑧ ゼスチャーや実物提示

「腋の下」は指差しで説明、「綿棒」は実物を見せる

⑨ オノマトペは使わない

「ガンガン」「チクチク」⇒なるべく使わない

⑩ 相手の日本語の力が高い場合は「やさしい日本語」を辞める

⇒状況に合わせてスイッチを切る 

*他にもテクニックはいろいろあります。詳細は以下の書籍をご覧ください。 
武田裕子・岩田一成・新居みどり(近刊)『「やさしい日本語」で外国人診療』南山堂